校章の由来

校章

創立者・森 嘉種先生は鉱物学者であったため、本校は鉱物に縁が深い。先生は、石川地方の山野を巡検し、 ぺグマタイト鉱床を開発して鉱物収集を行い、それらの鉱物を学界に紹介することにより当地方を世界の鉱物界に知らしめました。 本校の校章は、石川町の鉱物の代表とも言うべき水晶、サマルスキー、ゼノタイムの結晶の形を組み合わせてつくられたものです。 そこには、「鉱物のように堅実で質実剛健の気質を養い、水晶のように心が澄んだ人間になって欲しい」という想いが込められています。 昭和23年に考案されて以来、その想いは今も変わることなく受け継がれています。
※中学校校章は2008年(平成20年)に制定されました。

1. 水晶(Rock crystall)

鉱物名は石英(SiO2 クォーツ)と言い、ガラスの原料である。石英が六角の本来の形をしているものを言う。 英名ではロック・クリスタル、クォーツ・クリスタル。中国では、水の精という意味で「水精」(すいしょう)と書かれる。 水晶は不純物や放射線により色がつき、水晶、黒水晶、紫水晶などがあり透かしてみるとすばらしく美しい。 現在では、装飾品だけではなく、通信機、時計、カメラの部品として使われており、生活上なくてはならないものとなっている。

2. サマルスキー(Samarskite サマルスカイト)

柱状または板状、塊状の時がある。漆黒、黒褐色の不透明結晶で、青紫色に輝く。長石や石英を変色させる「ハロ現象」を引き起こす。 大きな結晶や塊になることはない。 石川では広く産出するが量は少ない。希元素鉱物であり放射能をもつ。

3. ゼノタイム(Xenotime)

上から見ると、四角のあずま屋根の結晶で、淡褐色、灰緑色、黄緑色などさまざまな色がある。 単独に結晶するものとジルコン(花崗岩に多く含まれる小さな鉱物)と一緒になって結晶化するものがある。一般的に小さな結晶であり、放射能をもつ。

参考文献
学校法人石川高等学校 発行. 1992.『学校法人石川高等学校100年史』
三森たか子 著. 1994.『いしかわの石の物語』